藤原京遺構データベースについて

 奈良盆地における宮都地域の発掘調査成果は、奈良文化財研究所により平城京域の遺構について詳細なデータベース化が進められていますが、藤原京域については未だ行われていません。そこで、本COEプログラムでは、藤原京域と飛鳥地域の主要部について、遺構やその属性が把握できるGISデータベースを構築し、建物等の遺構の分布論的研究や条坊の復原的研究に簡易計測などのGISソフトウェアの活用等も検討することとしました。

 遺構のGISデータベースを作成するにあたっては、既刊の発掘調査報告書や概報類をもとに遺構の属性データおよび遺構図等を入力しました。遺構の図面は精度等の点で、調査機関が保管する遺構実測図を直接スキャンして入力することが望ましいのですが、版型が大きな図版を大量にスキャンするには大型の高価なスキャナを必要とし、また大変な手間がかかることを考えればやむを得ません。したがって、このような条件下でデータベース化を行う場合の可能性と問題点についての検証もあわせて行うことにしました。

 データを入力する藤原京の範囲は、奈良県教育委員会編『平成10年度 奈良県遺跡地図』に従うことにし、その後その周辺部に入力範囲を拡大することにしました。(遺構データを入力した報告書は「入力データについて」をご覧下さい。入力作業は古代学学術研究センターで継続中です)

 現在、データベースは公開準備中ですが、データを利用した画像を紹介しています。